#01 府中米軍基地跡
府中米軍基地跡×ファミコン
京王線・東府中駅から徒歩約10分。府中の森公園の北、「府中市浅間町」近辺に位置します。ここの一番の目玉は大きな扇風機のような“パラボラアンテナ”。都内では比較的行きやすく、初めての廃墟巡りとしてもオススメです。ただし、フェンスで囲まれているため、中に入ることは不可。フェンスづたいに根気よく歩くと、ときどきひび割れた建物が目の前に見えたり、パラボラアンテナが絶妙な位置にお目見えしたりする穴場があり、そこを発見したときの胸の高鳴りこそがここの醍醐味かもしれません。
歩けども歩けども。
歩けども歩けども、フェンスの中に入り込む隙はゼロ。どこかにちょっとしたスキマくらいないものかとほんの一握りの希望のもとに歩を進めるも、結局中には入れずじまい。ほとんどが木々に阻まれていて中が見えないのですが、ときどきシャッターチャンスと言わんばかりの絶妙なスポットがあるあたり、小憎らしいのなんの。このチラリズム具合。撮れそうで撮れない、少し撮れる廃墟。廃墟写真のサイトにもたいてい載ってるこの府中米軍基地跡、この“オアズケぶり”こそが、廃墟マニアたちの心を掴んで離さないのでしょうか。(文 @moyomoyomoyo)
異質感にざわつく
僕が育った町の一番のランドマークは高圧鉄塔だ。中学校に行くまでの茶畑に立つ鉄塔からは送電線が伸びており、その下を2回もくぐって通っていた。鉄塔の巨大さと無骨さ、送電線のどこまでも続いている感は、今でも見るたびに心がざわつく。府中基地跡には巨大なパラボラアンテナがあった。役目を終え錆びた鉄の塊となった今でも、アンテナは今も空を向いて佇んでいる。ただの鉄の塊になった今でも、心ざわつかすその異質感が最高にかっこいい、と僕は思う。(文 @gabuken)